原子炉における過酷事故事象解明と安全な材料処理のための研究
現在我が国の喫緊の課題として過酷事故(原子炉燃料が溶融に至る事故)原子炉への対応策が取り上げられています。過酷事故事象を理解することは原子炉の安全性を向上させるために必要不可欠です。
冷却材を喪失して高温に至った炉内では、炉心を構成する材料(燃料など)の溶融、燃料からの核分裂生成物放出など複雑な過程を経由して圧力容器底部へ移行します。
小林研では、軽水炉過酷事故における炉心構成材料の反応に関する機構解明、および、評価モデルの構築に関する研究を行っています。
- 制御棒由来溶融物とステンレス鋼の反応速度
- ステンレス鋼由来溶融物におけるマイナー元素の活量評価
- 燃料被覆管由来溶融物の反応モデル開発
- セシウム系酸化物の熱力学的特性評価